【NS】 真・女神転生III NOCTURNE HD REMASTER
前々からやろうと思っていたゲームレビューを始めます。
1回目は「真・女神転生Ⅲ NOCTURNE HD REMASTER」です。
ゲーム紹介
「真・女神転生Ⅲ NOCTURNE HD REMASTER」はPS2版「真・女神転生III - NOCTURNE マニアクス」をHDリマスター化したゲームだ。
PS2版は期間限定生産であったことから入手困難となり、プレミア価格が付いた(価格は1万5千~3万前後だった。本レビューの記載時は本作の発売により下落し始めている)
HDリマスター化によるグラフィックの向上と合わせて、ボイス追加によるイベントシーンの演出が強化された。
ジャンルはコマンド選択式のターン性RPG。
プレイヤーは悪魔となった主人公を操作し、異界となった「トウキョウ」を旅する。ゲーム中の選択によりエンディングが変化するマルチエンディング方式だ。
尚、本作の発売当初はロード時間の改悪が発生しており、移植の評価は低かった。この問題は2020年12月のパッチで改善された。筆者はパッチ後に本作を購入してプレイしたため、本レビューはパッチ後のみのレビューとなる。
長所
- プレスターンバトルシステムによる戦略性のある戦闘
- 中断セーブ、仲魔の継承スキルの選択といったシステム面の強化
- HDリマスター化とボイス追加によるイベントシーンの演出強化
- 世界観の雰囲気にあったBGM
短所
評価
ストーリー
本編は主人公より他の主要キャラクターの行動によって進んでいく。主人公(プレイヤー)は稀に出現する選択肢で支持する主要キャラクターを選択する。この選択がマルチエンディングに影響する。主人公がストーリーに関わっている感覚は薄く、感情移入がしにくい。
システム(ゲームバランス)
本作の戦闘システムは「プレスターンバトルシステム」を採用している。これは敵の弱点を突いて1ターン中の行動回数を増やすことができる。行動回数を増やすことで戦闘を有利に進められる。また、敵に弱点を突かれて不利になる場合もある。「プレスターンバトル」により戦闘はボス戦だけでなく雑魚戦も気が抜けない。やり応えのあるRPGを求める方にお勧めできる。
システム(操作性、快適さ)
本作は敵として登場する悪魔を戦闘中に会話して「仲魔」にすることができる。また、2体の仲魔を元に新しい仲魔を作る「悪魔合体」が存在する。悪魔合体は元にした悪魔からスキル継承が可能だ。PS2版は継承されるスキルがランダムだった。本作はスキル継承が選択式となった。この点は遊びやすさが特に向上された面だ。PS2時代のプレイヤーは継承させたいスキルが出現するまで何度もやり直ししていた(らしい)
一方、気になったのは戦闘中に敵の弱点を自由に確認できない点だ。弱点を確かめるために行動を1消費する必要がある。PS2時代は当たり前だったかもしれないが、今現在のゲームと比べると面倒だった。
グラフィック
HDリマスター化により向上している。文句なし。
サウンド
文句なし。
声優によるボイス追加も個人的には良い。気になる場合はOFFにすることも可能。
総評
本作はPS2時代のコアゲーマー向けのRPGだ。戦略性のある戦闘を楽しめる一方で、理不尽とも言えるゲームオーバーを何度も味わった。
最新のゲームをプレイするより、PS2時代の名作をプレイする感覚が強い。クリアには忍耐が必要だ。
総合評価: 4.0/5.0
プレイ時間: 70時間